私のChirai 150の使い方 (日野 彰)

以前のBlogに登場していただいた、
テストや開発協力をしていただいている日野 彰氏より、
Chirai 150の今迄の使い方を、過去の経緯や実際のフィールドでの状況を絡めて、
文章としていただきました。
Chirai 150を使用する上で、参考になれば幸いです。


イトウ専用ミノーとして開発されてきたChirai150。
トラウトを狙うミノープラグとしては
大型の15cmに設定されたボティを持ち、
バルサ素材に重心移動機構を合わせたテイストは、
今までにないルアーコンセプトと言っていいでしょう。
開発のお手伝いをすることを快諾しておきながら送られてきた実物を手に取った時は、
正直そのボリュームに戸惑ったことは、
製作者の吉川氏に言ったかどうか・・・(笑)

とにかくイトウが潜む河川のお膝元に生活する自分が
その答えを見出し結果を出すよう、
イメージと実践でのコントロールを融合できるように
取り組んできました。
簡単にChirai 150の特性と使用感をまとめます。
内容は私が結果を出した道東河川での使用を中心に、
説明させていただきます。

最初はその大きさ故、
いかにして警戒させずに捕食対象と認識させるかを
意識してルアーをコントロールしていきました。
道東の湿原河川では、
道北河川下流部に比べ遠投は必要ではないものの、
トレースコースを自由に取るためには、
縦のロングキャストを多用します。
また回遊待ちではなく、ブッシュの険しい岸辺の中で移動を繰り返しポイントをたたくスタイルが基本なので、
小さなモーションでストレス無く飛ぶという特性は、強い武器となります
サーキットボード素材のリップにより立ち上がりは素早くグングンと一定深度まで潜行、
そこからは安定したロール強めのアクションでイトウを誘っていきます。
っとまぁこれはどこかで見た説明かと思いますが、ここまでは通り一遍のChirai 150のインフォメーション。

ここからは、そのフィーリングの部分詳細を記してみようと思います。

先述の通り、今もこのルアーを使用する際に意識するのは、

いかにして警戒させずに捕食対象と認識させるか』

の部分です。

昨年晩秋の83、今年早春の74と結果は出たものの水深流速エリアは違い、
レンジも異なります。
一つ共通しているのは、ヒットルアーがそうである通り、
ミドルレンジでのヒットであったこと。
※ 双方とも、Type Middleの試作品を使用していました。

長きに渡りその湿原河川に通い、
潮汐の影響で一定範囲で水深が変動するのは把握した上でのイメージとして、
Chirai150のトレースレンジはボトムから1m以上は離れていました。
それが意味することがどういうことなのか。


当日、多くの先行者が私の前を歩き、イトウが居るであろう各所を叩いていました。
その先行者が引き倒している9cmクラスのディープダイバーであれば
十分ボトムレンジに到達しているはずであり、
サイズ的にも一口サイズの捕食しやすいであろうルアーを無視してきたイトウが、
1m以上も上方を通過するchirai150に何故噛み付いたのか。
今はそこを考えているわけです。

ビッグベイト=ビッグフィッシュを安易に唱えるつもりは
ありませんが、
確実に当てはまる部分があると思われるので、
そこを自分なりに十分理解しておく必要があると感じます。
大型でありながら安定したアクションを発生するchirai150を操作し、そして食わせる。
イトウは巨体を維持するために確実に、そして効率的に獲物を捕らえる必要があります。
無論、大型の個体であれば口に入る餌と認識した物であれば、大小問わず口に入れるでしょう。
そのイトウを捕食モードに、こちら側がスイッチを入れる動作をしなければなりません。
これがより、Chirai150を使いこなすポイントです。

そして具体的な操作ですが、ここに記載するのは現段階では控えておきます。
使用するアングラーの方達の楽しみとして熟考され、
皆さんで実践されたらと思います。
何せ自身も2バイト2フィッシュなので、
今の私の使用方法は断言出来るだけの根拠となると思っておらず、
まだまだ手探り/確認の状態なのです。

但し、過去の2回のヒット時の操作については実績なので明記しておきます。

(2014年晩秋のヒット時について)
日に日に気温が下がり、伴い水温も低下していく時期なので、
ルアーがアクションし潜行深度を保持できる範囲でスローに、
移動距離を出来るだけ狭めるよう意識して引きました。
このルアーは高い浮力を持っているので、
リトリーブが早すぎても遅すぎても最大潜行深度に達しません。
リールのハンドルを何秒に1回転とかいう表現はできません。
そのエリアの流速にもよるので。
ハマる速度を見つけることが重要です。
ただ意識したのは、ダウンクロスにキャストしリトリーブ速度を調整することで横方向の移動距離を最小限に狭めました。
また、着水直後は軽いロングジャークを入れルアーの姿勢を整え、
リーリングは適正速度で最大潜行深度に一気に持っていき、
レンジキープするようロッドティップの高さ、リトリーブスピードをコントロールしました。
あとは気になるポイント、実績ポイントに的を絞るだけです。
また、食わせの間としてハンドル1回転~2回転に1度のペースで鋭いショートジャークを入れていきます。
イメージはパタパタパタと規則的なアクションを続けるchirai150が突然、
逃げるベイトの動きと、アタックされ瞬間的に弱ってフラフラと動きが鈍くなる様を模写するイメージです。

(2015年早春のヒット時について)
今年春も意識する部分は同様でしたが、
試作品が異なり、使用する試作品自体に若干の仕様変更があったので、
前年秋より更にスローな展開が可能でした。
また早春は雪解け水が流れ込み水温が0℃近くになるので、俊敏に摂餌行動ができないと思われます。
それも踏まえ、しっかりアクションをし狙ったレンジを引ける範囲でのスローリトリーブにズドン!ときました。

と、ここまでルアーアクションや操作について記載してきました。
今後、また機会があればトータルでのタックルバランスについても参考までにご紹介したいと思います。